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ペインラボとゆいめどの設立経緯

アメリカ留学時代に日本とやりとりするためにskypeを始めました。最初は家族のやりとりでしたが、やがて大学の研究仲間とのリモート会議にも使うようになりました。Facebookもまだなかったので、自前のSNSを立ち上げて交流を始めたのが後にゆいめど設立へとつながります。

2008年の帰国直前に日本の仲間の協力でNPOゆいめどは設立され、留学中に知り合ったパッチアダムスの来日支援や、東日本大震災の被災地支援活動など行ってきました。しかし2015年頃から被災地支援などにより資金が尽きたため、ボランティアとして活躍する森琢磨さんと山崎麻子さんにゆいめどの運営を担っていただき、私は以前から構想していたソーシャルビジネス・カンパニーの設立を目指すこととなりました。

その頃、神戸大学のお誘いで研究が本格化し時間が取れない中、山崎さん企画で森さん制作の映画の上映会など、沖縄を中心にイベントや災害支援を行いました。2017年には神戸から沖縄へ一般社団法人ゆいめどとして移転し、森さんと山崎さんを理事にお迎えしました。

 論文出版や研究費取得もかない、そろそろという2019年2月に森琢磨さんのガンがみつかりました。医師の目から見てかなり厳しい状況でした。一縷の望みをかけ、治療のための募金設立なども行ったのですが10月に天国へ旅立たれました。

 喪失感とともに、森さんの真似はできないが、自分のできることを生きているうちにやると決め、沖縄での拠点を探しました。ちょうど当山美容形成外科と新健幸クリニックの新館オープンに合わせて旧館アネックスとのご縁を得られ、コロナ禍の2020年10月、株式会社ペインラボを設立しました。

 コロナによって進まない計画もあります。しかし留学時代にネットに希望を見出しながら、普及が進むにつれ失望を感じ離れていった私にとって、細々と続けていたリモート会議がほぼ日常になったこの頃、やはりネットに希望を探しています。

 心の痛みといいますが、他人の痛みを見た人の脳は、実際に自分が痛みを受けた時と同じように活動することが報告されています。コロナのように痛みもネットを通して感染しそれが「社会の痛み」となるのかもしれません。パッチや森さんのように笑いや感動で「社会の痛み」を治療する人がネットの力でどんどん出てくるかもしれないことを、コロナは教えてくれているのかもしれません。ゆいめどとペインラボも微力ながらそのお手伝いができればと思っています。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

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