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チャンプルーホスピタル1周年

<チャンプルーホスピタル1周年にあたって>


 2008年に設立したゆいめどは、癒しの医療と命どぅ宝をテーマに活動し、2022年から南風原環境の杜で「チャンプルーホスピタル」というイベントを毎月1回行っています。1周年にあたり、自分がその考えに至った経緯と目的を書いてみました。


 幼少期は虚弱児でしたが、基地のすぐ隣の小学校で爆音の中過ごし、県下一荒れていた中学で鍛えられ、近所の高校ではバンドを組みました。まぐれで保健学科に合格して調子に乗り、医学部を目指すことにしましたがさすがに簡単なものではなく、裕福でもないのでバイトをしながら浪人を続けました。しんどい数年間でしたが、最後の1年間のテレビ局のバイトで視野が広がったことはその後の人生に大きな影響を与えました。


 なんとか医学部に入ることができ、仲のいい叔母が乳癌の手術をしたことも影響して外科医になるつもりでしたが、叔母は筋肉やリンパ節を根こそぎ切除され長年痛みに苦しんでいました。ところが在学中に、当時主流だったこの乳癌拡大手術と、乳房を温存する縮小手術の生存率に差がないことが証明され、一斉に拡大手術は行われなくなりました。衝撃を受け、縮小されていく手術ではなく、命を救う救急から、痛みを診る緩和ケアまで幅広く全身をみる科として、同郷で宮古島出身の教授の影響もあり麻酔科へ進みました。


 資金援助を受けていた大阪の叔父のもと大学院でペインクリニックを専門とし、痛みの脳機能画像研究を始めました。同じfMRI研究の先輩、現 東京慈恵会医科大学 倉田二郎教授らとともに、厚労省の研究班などで痛みの脳研究を続けました。

現在は神戸大学で痛みだけでなく意識の脳研究も始めており、脳外科など他科ともコラボを行っています。これが「命の脳科学」に繋がっていくと考えています。


 NPOゆいめどは留学中に知り合ったハリウッド映画のモデル、パッチアダムスの来日支援を行うために2008年に立ち上げました。そして2011年の東日本大震災をきっかけに被災地支援なども始めます。QOL(Quality Of Life:生活の質)を重視する「痛みの脳科学」と、命どぅ宝をテーマに救急や意識を研究する「命の脳科学」がゆいめどのテーマです。


 チャンプルーホスピタルは、癒しの医療や命どぅ宝に共感する人々の異業種交流会のような形で、まずはAEDの普及を目的に2022年7月に南風原の環境の杜で始めました。QOL癒しの医療としては、8割が原因不明とされる腰痛などの痛みをターゲットに、脳科学と筋膜リリースの融合を試みています。


<今こそ必要とされる「命の脳科学」と「命どぅ宝」>

 QOLつまり癒しは人それぞれ。しかし大前提となる命がなければ癒しも存在しない。多くの死を見てきた結論です。しかし今も戦争で多くの命が失われているのは何故なのか?鄭雄一氏は「人を殺すな」は「仲間を殺すな」と言い換えられるべきとしています。

 そして最新の研究で、愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が仲間以外への攻撃性を逆に高めていることが分かってきました。

 ドラマや映画を観て、仲間を守り敵と戦う物語に感動する時、仲間への愛情が深まるとともに、敵への憎悪が湧き出るのはオキシトシンの2面性によるものです。


 脳科学的には、我々が現実と思って見ているものは感覚器官を通したもので、違う器官を持つ人間と昆虫では全く違う。つまり科学的には現実ではなく錯覚にも近いものです。さらにお金や国家は、人間が便利に生きるために作り上げた虚構です。お金は皆の約束がなければただの紙切れです。他の動物には紙切れのために命を奪う奇妙な動物に見えるでしょう。


 科学は数学や物理学を柱に虚構ではなく本当の現実を変えられます。しかしその使い方次第では諸刃の剣となる。その最たるものが原子力すなわち核です。国家という虚構のために核を間違って使い、人類あるいは地球という現実を滅ぼすのは全く本末転倒です。


 オキシトシンは生存のために必要なものですが、人類全体を仲間と思うこと、命こそが現実であり、それ以上に守るべき虚構はないということを理解しなければ、もはや破滅しかないという状況にまでなりました。それを学ぶ良い教材が漫画「はたらく細胞」です。

 人体を一つの世界と見立て、世界すなわち命の存続が最も重要であり、世界が滅べば何もかもなくなる。例えば善玉菌・悪玉菌はそれ自体に善悪があるのではなく、命(この漫画では世界全体)に対して善いものか悪いものかで相対的に決まる。原子力の使い方を間違え、国家という虚構のために人類や地球という本当の現実を滅ぼすことを厭わない者は、悪玉菌と呼んでいいでしょう。


 命が全ての前提であるという科学的事実を「命の科学」として確立する。その時に「命どぅ宝」という言葉は大きな役割を果たすのではないかと考えています。

文責 大城宜哲

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